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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

 佐野のような存在が、連合会の中で、こうやって支えているから成り立っているのだ。矢内は思った。そして、その中から組織と言うものを、新たに自分に当てはめて考えさせられる部分があるなと、思った。

 こうして初競翔。それは、経験した者にしか味わえない恍惚の瞬間である。その感激も、人はいつしか忘れてしまう。人は、己を振り返る時、初心の位置に戻り考えてみる事だ。きっとそこから、得るものがあると思う。

 午前6時に放鳩された数千羽の鳩群は、午前7時40分には、続々と各鳩舎に戻っていた。

 朝6時から放鳩の電話をそわそわしながら待っていた矢内にとって、初めての競翔。落ち着けと言う方が無理である。


「本当に子供見たいだな」


 父親が笑った。


「戻って来た!」

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