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隻眼の竜  作者: 白木
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次代を担うべき若手

 18羽目の帰舎でタラップを閉めて、8時の開函に間に合うべく、矢内は車を走らせた。合同杯なので、一端そこで集計された結果を持って審査委員が合同杯の審査場に向かう。余りにも大羽数の打刻なので、集計には2日を要する。審査委員達も、合同レースが増えれば増えるほど大変な労力となる。とてもサラリーマンに勤まる作業では無いのだ。佐野の地道な活動や労力が、どんなに大変なものか矢内は何時も感謝していた。

 8時の打刻、ごった返す開函場所では、充分な話等出来はしない。小谷と、阿部、矢内が一端集計所から出て近くの喫茶店に入る。そこには、又数名が既に入店して話合っていた。


「いやはや・・とんだとばっちりで散々だったよな、今日の合同杯は」


 小谷が言うと、近くの者達も同様に口を揃えた。


「で・・健ちゃん、何時に打刻したの?」


 小谷が口を開く。


「俺?俺より、兄貴の所のビス号が何時何分か先に聞きたいよ」

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