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隻眼の竜  作者: 白木
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次代を担うべき若手

「私も知っています。ですから・・今日は用事が無いと言いましたけど、矢内さんとお話していて、こんな話が出来る方だと感じました。私を含めて14名、矢内さんの支部でお世話になれないでしょうか?」

「ええっ!」


 それには、矢内も驚いた。もう、2週間後に100キロレースが始まるのだ。余りにも唐突な話であった。とにかく、緊急に相談して見ると、この日はここで原に帰って貰った矢内であった。

 午後4時過ぎになって、慌てて川上氏宅に出かけようと家を出た所に、偶然に郡上氏と出会った。


「よう、矢内君。慌ててどこへ行くんだ?」


 郡上氏に原の話をすると、途端に郡上氏の顔が曇った。

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