744/938
次代を担うべき若手
「私も知っています。ですから・・今日は用事が無いと言いましたけど、矢内さんとお話していて、こんな話が出来る方だと感じました。私を含めて14名、矢内さんの支部でお世話になれないでしょうか?」
「ええっ!」
それには、矢内も驚いた。もう、2週間後に100キロレースが始まるのだ。余りにも唐突な話であった。とにかく、緊急に相談して見ると、この日はここで原に帰って貰った矢内であった。
午後4時過ぎになって、慌てて川上氏宅に出かけようと家を出た所に、偶然に郡上氏と出会った。
「よう、矢内君。慌ててどこへ行くんだ?」
郡上氏に原の話をすると、途端に郡上氏の顔が曇った。




