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治療
佐野、高橋も参加した。ただ、本格的な競翔参加は2年後を目途に。川上鳩舎は未だ建造中であり、施設の大部分の基本設計を未だ模索中だからだ。
そして、香月から矢内の所へ電話が入ったのは、次の週末のことで、それもかなり遅い時間の事だった。
仔鳩のその後の状況と、矢内へ渡した訓練メニューの進展度を確かめる為だった。
矢内は思った。種鳩とする為の鳩に・・どうして訓練の成果を聞くのかな・・と?
香月の意図するものが見えない中、矢内が初参加する春の競翔が間近に迫る。
そんな中で、再び香月が短い期間になりそうだが、南米に又行くと言う事で、川上新鳩舎のビニールハウスの中に10名ほどが集まった。
川上、香月、磯川、佐野、高橋、芳川、小谷、水谷、郡上、矢内の10名だった。
それは、さながら川上氏を中心とした、臨時の会議の模様だった。
「とにかく、そう言う事で、ダービー(合同レース)、地区N、CH、GCH、GNについては、合同鳩舎形式の参加は認めないと言う意見が多数を占めた」




