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治療
「じゃあ、何で私と付き合ってるの?ねえ、矢内さん、本音を言ってよ。貴方には、本当は好きな女性が居るんでしょ?だから、私の事なんてちっとも見て居ない。言いましょうか、貴方の気持ちを・・その女性とは香織」
「ば・・馬鹿言うなよ」
矢内が少し慌てた。
「私も女よ。女の立場から見て、香織と張り合おうなんて思わない。けど、香織には香月一男って言う素晴らしい夫が居る。矢内さん、現実を見て」
矢内が黙った・・そして、
「少し話そう、あっちの公園で・・」
矢内にとって、何で社内ナンバー1の女性が自分に言い寄って来たのか、分からなかった。そして、確かに今の自分を見ても、彼女との交際を断る理由等見当たらない。むしろ、何時彼女から三行半を突きつけられるのか・・そう言う思いで今まで来たのだった。
矢内が町田に質問をしていた。




