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隻眼の竜  作者: 白木
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治療

「じゃあ・・治療としてそう言う事を行うメリットがある訳だ」


 磯川が言うと、


「そうですね、そう考えると・・」


 佐野も同感した。


「正常な筋肉をまずつける事、そうする事によって正常な体が出来ると言う事ですから、これはやる意味が生じます」

「それならば、私も大いに賛成するよ」


 川上氏もそう言った。


「しかしなあ・・全員が即座に否定して笑った事を、たった一言矢内さんが、質問した事で、そう言う答えを出すとは、相変わらず、恐れいったよ、香月君」


 磯川が言うと、香月が笑った。


「ふふ・・何だ、じゃあ、磯川さんは矢内さんに否定する一方で、可能性も考えて居られたんですね?」

「あはは、参考の為、参考の為・・」


 磯川も笑った。


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