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治療
小谷と矢内、大勢が帰った後で、プレハブ内には、川上氏、香月、磯川、佐野が残って話合っている。主に合同鳩舎の構想であった。
話をする事も尽きず、夜遅くまで議論を投げかけていた4人だったが、ふいに佐野が香月に聞いた。
「香月君、ところで、矢内さんが言ってた隻眼の鳩の話なんだけど、確か可能性を否定していないって言って無かった?」
「止せよ、佐野君。もし、可能性があったとしても、矢内さんは、競翔を今から始めようと言う人物。その人に何が出来ようか・・」
磯川が言う。川上氏も頷いた。
香月は黙っていたが、
「しかし、治療を目的として矢内さんが私に相談下されば、方法としてそちらのご相談は出来ます」
「え・?」
3人が顔を見合わせた。
「思いつく方法を列挙しましょう。片方の眼が悪いのなら、もう一方の健常な眼に眼帯をして左右の視力が同等になるようにします」
「そんな、無茶な・・」




