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隻眼の竜  作者: 白木
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矢内健二と言う男

 佐野が、


「何か良いアイデアは無いの?香月君」

「それは・・なかなか難しい方程式ですね、佐野さん。個々の競翔家が努力するしか無いと言っても、はなから消滅を考えるご近所さんに対して、続行を訴える訳ですから、折り合いは難しい面が出て来るでしょうし・・それなら義父(川上氏)のように、違う方向性を探る事でしょう」

「え・?」


 一斉に一同が川上氏を見る。川上氏が慌てて、


「おいおい・・一男君。私は君に何も話して無いだろう?」

「はい。確かにお伺いしてません。しかし、これ程大規模な鳩舎を創るからには、意図がある事でしょう。委託鳩舎をされるのですか?」


 ざわざわと周囲がなる。

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