462/938
流転の翔き
又同時間、佐野も風巻連合会の中堅競翔家、片山に声を掛けられていた。それは悪意を感じるものだった。
「よう、東神原連合会、第一支部長の佐野君」
「片山さん・・何ですか?その第一支部長ってのは。東神原連合会には第何部なんて支部はありませんよ」
佐野が答えると、片山は、
「あれじゃない・・速水競翔会を丸ごと引っ張って来たって話じゃないか。もっぱら、東神原連合会は大所帯化を推進して、どんどん各支部を作るらしいじゃない」
「・・どこからそんなデマを・・」
佐野が目を開いた。




