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隻眼の竜  作者: 白木
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流転の翔き

 又同時間、佐野も風巻連合会の中堅競翔家、片山に声を掛けられていた。それは悪意を感じるものだった。


「よう、東神原連合会、第一支部長の佐野君」

「片山さん・・何ですか?その第一支部長ってのは。東神原連合会には第何部なんて支部はありませんよ」


 佐野が答えると、片山は、


「あれじゃない・・速水競翔会を丸ごと引っ張って来たって話じゃないか。もっぱら、東神原連合会は大所帯化を推進して、どんどん各支部を作るらしいじゃない」

「・・どこからそんなデマを・・」


 佐野が目を開いた。


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