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隻眼の竜  作者: 白木
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矢内健二と言う男

「ふえ・・やはり凄いです。郡上鳩舎も凄いけど」

「ははは・・まあ、この1から2年が勝負だね」


 川上氏が笑う。


「ところで、芳川鳩舎も相当数仔を取ってますが」


 小谷が言う。


「そのようだね、香月系使翔も第2陣て所か。とんでも無く早い鳩が昨年も出てるし、私もうかうかしてられないよ。ただ、残念なのは、磯川君が中断となった事だ。毎回優入賞しているライバル鳩舎が去るのは、寂しいよね」

「でも、矢内君の所も磯川さんに所からアンダーソン系を導入してますし、ヤンセン系も楽しみですよね。私も相当今秋には力を入れてますから」

「ははは。その意気だよ、小谷君。君が5年掛かりで改良して来て、いよいよ小谷系の開花を私も楽しみにしてるよ。毎シーズン気は抜けないね、私も」

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