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隻眼の竜  作者: 白木
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矢内健二と言う男

「ま・・私、少し今の矢内を見直してるし、何か男らしくなったじゃない?興味あるからアタックするわよ」


 町田の宣言にその場が大いに盛り上がった。

 この晩、矢内は磯川に呼ばれて病院の屋上に来ていた。

 既にヤンセン系の情報を佐野から聞いている磯川は、


「良い鳩を手に入れられたようですね、矢内さん」

「ええ。佐野さんが、絶賛してくれましたし、日下部夫妻のお勧めがありましたので」

「それは良かった、来春には間に合いそうですね」

「東神原連合会は、日本でも有数の連合会と聞き及びます。楽しみです」

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