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隻眼の竜  作者: 白木
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一目惚れ

「こちらの方は?」


 香織が矢内の事を訊ねると、


「あ・・自分は、今度東神原連合会に入会させて頂きました、矢内健二と申します」


 佐野が矢内を紹介する。


「とても熱心な方でね、既に連合会中の鳩舎を見られて来て、今日はその種鳩選びにここへ来られたんだよ」

「まあ、そうでしたか、良い鳩を手に入れられると良いですね。日下部さんは、本当に吟味して鳩を導入されますから」


 香織がにこっとすると、矢内は少し赤面した。


「じゃ、香織ちゃん、保育所の方に戻りましょう」

「ええ・・」

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