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隻眼の竜  作者: 白木
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一目惚れ

 東神原連合会行きつけの店になっている日下部ショップには、この日も他の会員が現れた。丁度その時佐野が姿を見せた。


「おや、矢内さんじゃないですか。・・ははあ・・種鳩導入ですね、いよいよ」


 佐野のデータには、勿論矢内が入っている。とても熱心な新会員が居るとの情報は、もう東神原連合会内に伝わっている。佐野の所にも既に、2、3回はお邪魔している矢内だった。


「それが・・未だ迷ってるんです。どの血統も素晴らしいし、連合会の皆さんもそれぞれに、自分の血統を守って居られる。だから余計に悩みます」


 佐野と日下部氏が眼を合わせ、にこにこしている。佐野が言う。

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