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隻眼の竜  作者: 白木
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序章・・

 磯川は、にこりとして退出した。


 矢内健二・・31歳。独身でうだつの上がらないサラリーマンだ。暴飲、暴食が祟って、高脂血症を患い、肝機能も低下しての入院だった。今後は生活を改めるようにと、婦長の長嶺からきつく言われ反省している。だが、これと言った趣味も無く、休日とてやる事の無い彼にとって、何よりも楽しみなのは、酒・・しかし。少し量が過ぎた。

 若先生と呼ばれるこの磯川総合病院の跡取り息子は、同じ年であり、終始ポーカーフェイスだが、スマートでハンサム、おまけに金持ちだ。実にうらやましいとこれまで眺めて来た有様。自分の情けない腹の出具合を見れば、嘆息するしか無い。こんな男に若い女性が群がる筈も無し。

 翌日になって、磯川が約束通りに矢内を屋上の鳩舎に案内する。

 矢内は声を上げている。


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