第4日目:始まりの刻。
任務の当日。
死ぬかもしれない・・・もう彼女に会えないかもしれない・・・でも・・・
「レティ、行ってくるよ」
会議室に集まる任務班。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
皆は初めて会う神についてそれぞれ考えていてた。
「やっぱり、『滅亡を呼ぶ神』って言われているくらいだから容赦なく殺していくんだろうか・・・」
「ロイ、やめな!」
「でも!あんなものを見せられて、考えない奴そういないだろ?」
「・・・」
「でも」
レイスは不安の影もなくいつもの顔で、笑って見せる。
「俺たち、そいつをやらなきゃ・・・不安、取れないだろ?」
皆はその言葉を聞いて、あっけに取られた顔をする。
「あはは!」
突然笑ったのはロイだった。
「ど・・・どうしたのさ・・・とうとう頭がいっちまったのかい??」
「・・・失礼極まりないな・・・」
あねさんに突っ込むと口元をにやけさせた
「だってそうだろう?当たり前のことレイスに言われちまって…」
「そうだね。よしっ!いくか!」
隊長の言葉で隊員が喜んで動いた。
指定された場所で隊員達は待機している。
いつも通りの気持ちで、隊長の指示を待つ。
・
・・
・・・
そこに団体の不良たちが集まってきた。
「隊長。あれは?」
「……?……ただの不良にしか見えないね。」
不良たちは近くの木に隠れている小屋へと入っていった。
「あねさん。どうするの?」
「…とにかく動きがあるまで待っておこう」
「…了解。」
・
・・
・・・
何もない。
・
・・
・・・
「隊長。中で何かあるのでしょうか?不良も一向に出てきません。」
「…あぁ。でも不用意に動くのも…」
すると。
そこにいた隊員たちの目が一斉に あるもの にいった。
「あ…あねさん。」
「ま…まさか。」
「あれだね」
そう。
白髪の腰まで伸びるロングヘアーの女性。
「ターゲット確認。今から作戦を開始する。」