第4章 対空戦闘
1942年ミッドウェー海域
「この速度だとあと3日あれば日本海軍基地横須賀に着きます。」
「よし。曳航は順調だな。」
あの話し合のあと、駆逐艦雪風は海上自衛隊護衛艦さざなみに曳航されている状態だった。
「駆逐艦雪風の損害は?」
「はい。まず艦の右舷前方から浸水しておりこれは我が海上自衛隊がダメージコントロールして回復しました。そして武装はほとんどが機能しない状況です。
砲は砲身が真っ二つになっており、これは修理しないと回復しません。乗員は負傷者6名しか居なく、死者は0人だったようです。現在掃海母艦ぶんごにて回復するのを待っています。」
「さすが幸運艦だな」
「あと、明日に駆逐艦雪風艦長飛田健二郎中佐を会議室に招き入れて事情聴取するつもりなので。」
「分かった。」
「艦長!」
「なんだ!」
「左舷から飛行体!数30!」
「何!そんな機体何処から!」
「日本海軍機では無さそうだな。」
「よし、対空戦闘よーい!」
「対空戦闘よーい!急げー!」
アメリカ海軍艦載機ヘルキャット編隊
「中佐!」
「何だ?」
「右舷より艦艇!」
「今日の獲物はアイツだな」
「全機あの艦隊を攻撃するぞ!、爆弾投下よーい」
「何だありゃ?ジャップの新造艦か?」
「手前はおそらく駆逐艦ユキカゼだ。だがそれを曳航している船は何だ?以外に主砲一門と貧弱な武装だな。」
彼ら米兵が見ているのは未来の駆逐艦さざなみという事を彼らは知らない。
「対空戦闘!主砲発射よーい」
「主砲発射準備よし」
「てーっ」
さざなみ搭載乗った127mm砲が米軍機を叩き落としている。そのほとんどが炎上して海に落ちていく。
「敵機数20にまで減少。敵編隊は帰投します。」
「逃すな。このさざなみの情報は秘密にしておきたい。シースパロー発射よーい」
「了解!シースパロー発射はじめー発射弾数5発てーっ」
その声と同時にさざなみの前部VLSが開く。そしてそこからシースパローが発射される。
「目標命中。残る5機こちらに来ます」
「CIWS攻撃初め」
そしてこの5機は海上自衛隊護衛艦さざなみ搭載高性能20mm機関砲で蜂の巣にされ、全てがこれにて撃墜された。
駆逐艦雪風艦橋
「コレが、未来の対空戦闘か。」
「あれが我が海軍に着くとは、いい味方になりそうだ。」




