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弱々しい♡のも♡力!

自分は弱い。


どうすれば、強くなれるか?


竜は、暗がりで白く浮かび上がる玄武のガッシリとした体格と、骨太の顔の外骨格(ライン)


シワでは無いが深いほりが積み重ねてきた戦いを覆い隠さない。


ーー暗がりでも決して怖くない優しさを醸し出す。こんな人が優しく強いと言うんだろうな。


虎時もそうーー。


「なんか、妖怪⭐︎」


暗がりから、虎時が飛び出した。


「なんか、妖怪って、虎時さんたら、寝ていたんじゃないの?」


「それは……。目が覚めたから」


虎時は竜の顔をチラチラ見て、背筋を伸ばした。まるで、ストレスが不意にかかった猫みたいだ。


「あはは、虎時は竜ちゃんが寝床でほんの少し動いただけで心配になって目が覚めちゃうんだよなぁ」


「えっ?」


玄武がニヤつきながら、指を空へ向け、


「竜ちゃん、今まで気がつかなかったでしょう。ですが、虎時は竜ちゃんが夜に熱を出すとすぐに水や薬を持って来てくれたでしょう。それに、いいや、虎時は竜ちゃんの困った瞬間、その全てを解決しようと努力しているよね」


「ハイ、俺、努力しまつっ! ゲラゲラw」


玄武と虎時、竜はさすがに大笑いしてしまった。


虎時は、いつも熟睡している、フリをしていたのだ。


竜、本人以上に、竜の心身について物凄く興味があり、下手するとーー


これ以上はいつもの事なので。


まるで、竜の親のごとく、玄武との夜のお散歩も目溢しなく。


3人集まったが、どこへ行くわけでもなく、3人は歩き出した。


「なあ、竜ちゃん」


虎時はいつの間にか、3人の中心にいた。虎時はいつも、いつの間にかみんなの中心にいる。


「なあに、虎時さん」


「竜ちゃんは源頼朝の事は言っていたけれど、源義経ってどう思いますか?」


「義経……。ーー好き」


「それは、どうして?」


「ちびっこ、軽技、天狗に武道を習った!」


「葡萄を、ですか?」


「それは食べ物の葡萄、ちがーーうw なんて言うか……」


「なんて言うか?」


虎時越しに、玄武の視線が痛い。


「あーー、そう言えば、畠山重忠って、元々平家。源頼朝を心から信じ切っていなかったって。それならそこまで怒り心頭ってなくね。そう言えば虎時さん、そう言ってたよね」


「ええ、そうですね」


「だとすると。麒麟さんが〜〜そうだから、竜ちゃんが嫌うのも分かるってどういう事なんだか。あの言い方だと、まるで私が……」


「それは誤解だよ。竜ちゃんはその時は人間じゃ無かったから」


玄武が手を振り言う。


「ーーその時代竜ちゃんは、サーバ側として畠山重忠の肩あたりで見ていたね。そして、虎時はーー」


「玄武、そう言うお前はなんだったんだよ?」





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