竜ちゃん♡何言ってんのかな?
「そう言えばさ、思ったんだけど、虎時さん。慶応4年も。慶応義塾的な?」
虎時が車のハンドルを握りゆっくり駐車場を出たところで、竜が唸り出したので何かと思ったら。
「もって、なんですかw」
「だって……」
「慶長4年は、安土桃山時代から江戸時代にかけて、ですし。慶応4年は、江戸幕府の終焉……、戊辰戦争などキーワードが浮かびますが」
「なんだか、どっちが先か、何かがこんがらがるんだよね!」
「竜ちゃん、それはまあ、慶の字が同じですしね。もしかしたら竜ちゃんの『いくつかある前世の中で頭がついていかずの混乱』なのかもしれません」
「そうなんだ〜〜。私、歴史苦手でさ。どうも年号とか苦手で。でも、それでも気になっちゃって」
携帯でぽちぽちやってたら、なおさら頭が混乱してきた。
「いえ、そう言えば。俺もついさっき慶長って言われたのに……白虎隊って。幕末のことではありませんか」
「と、言うことは。私が話した言葉が虎時さんを代えして、別の響きもエコーして来たって事かもしれないね。ーー他人の口を使って分かることもあるって。こういう事を言うのかな」
「よく考えたら、そうかも知れませんね。ーー歴史を見ると大まかな流れは理解出来ますが」
「だよねーー!」
なぜかホッとしたのか、竜は飴を舐めはじめた。
白い棒についているやつだ。
フワッとした会話でも、面白い発見もあるものだ。二人でいると色々見えてくるものがある。
「あっ、そう言えば、玄武の本名……石田って知ってました?」
虎時はすかさず聞いた。
「ええ、もちろん!」
竜が知らないわけがないが。
「石田三成の子孫だとは?」
「そんなの知らないよう」
「ーーそして、石田三成は竜ちゃん的にカッコイイって言っていた※桓武平氏良文流三浦氏支流蘆名氏庶流石田氏……。俺のご先祖様も三浦氏とは血縁関係があって……竜ちゃんはそういった意味でも少なからず玄武と運命の意図で繋がっていたのかもしれません」
一億人の中であったら、運命性が強かったのかもしれません。
竜はポヤポヤっとして、苦笑なのかニコリと笑った。
「あれ、だよね……。それって、エヴァンゲリオ⚪︎のゲンド⚪︎みたいに言うの、『私に帰りなさい』理論?」
「あはは、竜ちゃん、そうかもしれませんね」
「……虎時さん、それ、いつから知っていたの?」
「……竜ちゃんが将来の僕の奥さんだって気がついた時から。玄武もそうだとは思いますよ」
「ふうん、だったら、私と朱雀さんは?」
「朱雀ですか……。竜ちゃんは朱雀とあんな事やこんな事想像できますか?」
「全く、出来ませんwww」
「運命とは、そんなものですよ」
朱雀は美男子であり、女よりも女を知っている。
そんな、朱雀と相対してやり合う自信は竜には全く想像出来ない。
ちなみに石田三成は慶長5年に……。
慶長4年も慶応4年も激動の時代だった事に変わりない。
※参考資料
ウキペディア 石田三成




