ラブ♡ピース♡フル♡降る!
黒いソファーの上で虎時は胸に竜を抱きながら、モニタ画面、メモにひたすら何かを書き殴りつつ頭の中を整理している。
ーー今の日本は表面上平和だが、生物化学兵器、政治戦略、経済戦争ーー物流戦争、スパイ戦争ーー情報戦ーーセキュリティ戦、移民……。イメージ戦と。
これほどまでに、お上が目を光らせ無ければならぬ物事が満載である。
その為に動く必要がある国防を担う、防衛庁は沈黙の象徴と化している。
なぜそれを言えるかと言うと、国民自体が国防を担う担い手に冷たい視線を送っているのだ。
そんな時、時々誰かは言う。
ーー天使とは、神の最強部隊だと。
ーー天使ほどの武士はいない。
世界各国に、必ず居る。
黒か白かは別として、居て当然だとも言える。
それは、なぜかと言えば。
ただ神から手を下さないからだ。
神は全てを生み出し、言葉を産んだ。
人は神に似せて作られた。それこそ、自己の満足の為だろう。
その、自己満足さまでも永遠に組み込まれてしまったーーDNAはOLDファイルと多分同じようなものだろう。
ーー次に動くのはなんだ。
ーー俺は、何をすれば良い?
実は誰もが、そのようなことを考えなくとも、動いていける。
本来は動けるのだ。
「ねぇねぇ、虎時さん」
虎時の腕の中で、まったり紅茶を飲んでいる竜。
「なんですか?」
虎時はメモを隅に追いやって、次はパソコンでアプリ制作している。
最近は小説を書く気はないらしい。
「私人の四神って、もしかして、例えば……白虎隊とか、隊を組んでいたりしない?」
「それじゃあまるで、俺が白虎隊隊長みたいな言い方ですね」
「そう、私はそう言いたかったの」
「それじゃあ、竜ちゃんは青龍隊の隊長さんですか?」
「うん、私は隊長ーー!」
腕の中で両腕を上げるもんだから、顎に拳があった。
目尻に涙が滲む虎時。
「ハイハイw」
よちよち。
殴った竜が虎時の顎を撫でる。
「しかしまあ、隊長と言えば麒麟なんじゃないかな?」
「そうなの、私は虎時さんが徒党を組んでてもかっこいいと思うけど?」
「……竜さん?」
「なに、虎時さん」
「俺を疑っていたりしない?」
「疑っているよ。だって……」
「だって?」
「私を怒ったりしないし、疑ったりしない。この世の中にそこまで私を信じてくれる人はいないよ」
「だって、竜ちゃんは嘘つけないでしょう?」
「え?」
「ーーそれに、俺も遠巻きに言われても、言わなくてもそれが竜ちゃんの気持ちと、竜ちゃんがそうしたいのであればそれで良いから。ーーですが、俺だって怒る時は怒りますよ!」
「優しいんだね、虎時さんは」
「不満ですか。それならば怒りますが」
「良いから、良いから」
「良くないのであります」
また再び、モニタに視線を向けてしまう。
「ねぇねぇ、虎時さんさ。そう言えば、新発田に白虎隊ゆかりの所があるんだけど、そこに行ってみない?」
「近くに温泉はありますか?」
「うーーん、ほらさっき言ったじゃん、月岡。それから……車で行く距離にならいっぱいあるんじゃないかな。山形へ足を伸ばしても良いと思うし」
「そうですねぇーー」




