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薪のはぜる音♡
「家と言っても」
玄武はため息をつく。
「確かに一戸建てですが」
青葉城を眺めるのに良い場所なのか。
青葉城の周囲の生い茂る森の中のツリーハウスだ。
「お父様はどうしてこんな場所にツリーハウスを建てようと思ったのですか……」
煮炊きは、ツリーハウスの中では出来ないので、木の下にある竈門で煮炊きする。
ひとりそんな事をしながら、夜空を見上げて思った。
「……そもそも、僕は……誰を、守る必要があるんだ?」
「何を……守る必要があるんだ?」
玄武だけではない。私人の四神も何を守るんだ。
「虎時は、竜ちゃんを守る。麒麟は……僕らを守る。朱雀は……着物好きな人に為に尽くす。竜ちゃんは……虎時か」
「……」
寒さが身に染みるが、そのままこの世界に溶け込んでしまっても良い。
自然はいつも優しい。
自分の鼓動から先に溶け込んでいく気がする。
……不意に左右を、見つめて見たら。




