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青春とはいかばかりのものか♡

「千佳子さん……、僕とどこへ観光に行くと言うのですか?」


二人は駐車場まで戻った。


千佳子は観光地に蛇ちゃんがいると、言いたいのだろうか。


「なになに、玄武さん。私、電話で話したじゃない。ーー今日は私とデートするって!」


「そんなことは聞いてない」


千佳子から、そんな事は聞いていない。


ただただ、焦って休暇を取り、駆けつけた仙台。


用事が済んだのであれば、早く、私人の四神が居る関東(いばしょ)へ帰りたい。


「そんなに早く、関東(おうち)に帰りたいの……仙台(ここ)も良いものよ。そうだ、ーー青葉城へ行こうかな?」


「青葉城……。なぜ、そんなところに?」


ーー青葉城は、伊達政宗の城だ。


腕時計を見ると、もう午後5時を過ぎていた。


思っていた以上に、時間が経っていた。


それは、千佳子もそう思っていたらしく。


二人は、その場で解散する事にした。


千佳子の車を自分の車に入らず見送った玄武はまた一人になってしまった。


「結局、僕は蛇ちゃんを見つける事は出来なかった」


玄武も、自分の車に乗り込むと、ため息をついた。


千佳子の言いたい事はきっと、こういう事なのだろう。


「神獣玄武の亀と蛇は陰陽の調和を象徴されている。ーー亀は雌であり、雄の亀は居ないから、顔の似ている雄の蛇がツガイとして必要という。亀は女性器。蛇は男性器。陰陽相まり初めて鉄壁の守りとなる。……僕はひとりで完璧なんだ」


ーーなんとなく。朱雀の方がそのように見えるが、彼は日本美術としてその身体で日本の美を表現している。表現者なだけだ。


ーー守るには、陰陽どちらの気持ちも分からなければならないと、麒麟も言っていた気がする。


「到底、僕に誰かを守るなんて大袈裟な事だと思う」


今夜は仙台の家に泊まるつもりだ。


玄武の親にもらった家のひとつであり、青葉城を望む場所にある。


トゥルルル。


携帯が鳴った。


「明日はーー」


千佳子からだった。




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