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玄武♡仙台に現る!
玄武は少し足を伸ばして、仙台まで来ていた。玄武は仙台駅の前である人を待っていた。
腕時計と睨めっこしながらチラチラ辺りを見ていると、その人はやって来た。
その人はふわふわの白いファーコートをまとい、屈託ない笑顔で手を振ってくる。
「玄武くん、おはよう!」
ーー出来るか、出来ないか。
瞬時にそのような事を考えてしまう、己の性に嫌悪感が増す。
ーーこの女性はどことなく、竜と雰囲気が似ているのだ。
「玄武くんでも、今日は体力が持つかしら」
「それは、多分大丈夫です」
「ほんとかしら。それなら、良いのだけどね。私も疲れたらすぐ解散するから」
「今日はお忙しいところ、お時間を作って頂きありがとうございます」
「それはお互い様じゃない、今日は堅苦しいのは、なしね」
「はい……」
玄武は今日は車で来ていたので、乗りますかと誘ってみたが、私も車で来たのでと
断られた。
「玄武くんは、私の車について来て!」
「は、はい……」
こんなところは竜と違い、自立している女性である。
車に颯爽と乗り込む姿も、しゃれにならないくらい美しい。
仙台には美しい人が多いと聞き及んではいたが、彼女はまさにそれだった。




