土日♡お散歩♡デート!?
「ねぇ、虎時さん」
目玉焼きとカリカリベーコン、意外や意外、虎時は素揚げブロッコリーにオイスターソースをちょびっとかけたものが好きだったりする。これだけは昔から時々食べていたそうだ。虎時にうやうやしく献上した。虎時は小さな御茶碗にご飯をよそって食べ始めた。
「朝から、揚げ物で脂っこいけどーー大丈夫?」
「大丈夫」
虎時は美味しそうに食べ始めた。
「……いつもの虎時さんだったら、胃もたれするからお昼以降に食べると思うけど。今日はそんな気分なの?」
「竜ちゃんが作ってくれたご飯はいつも美味しいよ⭐︎」
「うん、いつも美味しく作っているからーー」
「創作料理でなければ⭐︎」
虎時、一言多い。
「虎時さんたら。料理は創造だもの仕方なくね?」
「仕方なくないですよーーあと、量がいつも多いから、人数分にして⭐︎」
「うん、分かった。できる限りそうするようにするよ。どうしても、私、実家で作っていた癖が今でも抜けなくてさ」
「竜ちゃんは俺にいっぱいご飯を食べて欲しいんだよな、それと……もちろん、それだけじゃないですよね?」
「ウフフ、そうそう。これから、私達の子どもも増えるだろうしさ。今、勉強中。実験台になってくれてありがとう♡」
「色んな意味で、そのような事で俺が必要であれば、いつでも、受けて立つ⭐︎」
虎時はなぜか、相撲をとる姿勢をとるので、こちらも隙あらばうつ!
「望むところだっ♡ーー明日、虎時さんの好きな卵サンドイッチ作るから、それ持ってちょっとお散歩しない?」
「おお、それは良いですね。それではもうすでにどこへ行くか決めてあったりしますか?」
「ううん、全く!」
いつもの竜。外出する以外考えてはいない。
「そうですか……。それじゃあ、竜ちゃん。竜ちゃんが行きたい所はありますか?」
「ネズミーランド!」
竜は、今の今まで行ったことが無かった。
虎時は、少し考えを巡らせた。
埼玉からネズミーランドへ行くのは、日帰りで行けることは行けるが。
ネズミーシーが丁度今年が10周年だ。ーー色々なイベントもありそうだし、確か園内のレストランでは10周年記念イベントがあったはずである。竜ちゃんはあえて可愛い服を買わないようなので、ひとまず洋服もプレゼントしたい。ーーどうも、最近は着物ばかり着せてしまっている。少なからずも、自分好みの竜ちゃんにイメージングしてみたかったりする。
ネズミーには、ゆっくりまったり二人っきりで行きたい。
「それでは、ホテルの予約も取りたいので、明日は無理でしょう。他に何か行きたい所はありますか?」
「水族館!」
「水族館でありますか?」
パソコンで検索すると、埼玉に近い水族館……。江ノ島にひとつと、群馬近くに県営なのか小さな水族館がありそうだ。
「江ノ島に水族館がありますが……、ネズミーランドに近いのでついでに行きませんか?」
「いいね、お泊り!」
「あ、でも、竜ちゃんはお泊りすると凄く疲れきってしまうからもう嫌だと言っていたね。それでも良いですか?」
竜は見た目や行動以上にすぐに疲れてしまう。虎時はそれを心配しているのだ。
決して、私人の四神との旅行や遊びが嫌いなわけではない。
その全てが良い思い出であるのは確かだ。
「……虎時さんがイチャイチャしてくれる、それならお泊まり上等、絶対行く!」
「いつも、イチャイチャしてるでしょうにw」
これだから、竜ちゃんは……。
バリバリ!
轟音と共に、激しく稲光が室内に。
二人は不意に、開け放たれていた窓越しに塀を見ると、黒い影が駆けて行った。
「アレは、雷獣だ!!」
楽しそうに竜が叫んだ。




