不思議♡朱雀
朱雀は、麒麟と虎時が荒らしたものを朝日の中の道端でひとつ、ふたつ拾ってから朝焼けの眩しい横須賀の海岸線沿いを車で走る。
竜は気がついた。
「虎時さん。そう言えば、朱雀さんて、いつも私人の四神が集まると、いつかのタイミングでひとり居なくなるよね。どうしてなの?」
朝食が運ばれて来たので、麒麟と玄武、虎時、竜は黙々と食べていた。
「朱雀のその振る舞いは、まるでパフォーマー(演技者)でもあり、パフォーム(演奏者)でもあり、朱雀の趣味はもはや、ファンデーションプレイブック(組織がデータ戦略を成功させるために必要な、包括的なガイドやフレームワークをまとめたドキュメント)をなしているようなものですよ。竜ちゃんもまずはITILファンデーションの資格の勉強をしても、良いかもしれないね(俺には必要無かったですが)」
(竜ちゃんには広く理解して欲しいけど、ITILファンデーションより、ITパスポートの方が勉強するとしたら有意義な判断だと思いますが)
虎時は大好きな、豆腐に箸をのばしながら、目を細めた。
虎時が豆腐を美味しそうに食べる姿を見ていたら竜も、虎時の食べるそのお豆腐が美味しそうに見えてならない。
「いやいや、私、カタカナの横文字ってわかんない。虎時さんーーそのお豆腐美味しいの?」
「竜ちゃん、美味しいよーー。食べてみ!」
「うん、うん!」
お豆腐は美味しかった。
虎時は湯豆腐も、麻婆豆腐も、豆腐ハンバーグ以外は豆腐料理は大好きだ。
家でも、毎日精進料理のようだ。
サッパリしてる、虎時から繰り出される料理は、和洋折衷、サッパリしている。
たまに、虎時以外の人が作る料理を食べると、そのギャップさ加減が竜の料理の世界を広げてくれる。
私人の四神の仲間関係もとてもサッパリしている。
竜は時々思うのだが。
旅行だの、休日だのーー人生の時間を費やして、集まるほど楽しい事なのだろう。
確かに、家族や仲間と集まってひとしきり遊んで解散するのは面白し人生を彩る非日常だけど。
ーーなんか、最近、集まりのテーマみたいなものが竜についてのような気がしてならない。
そう、そして、裏で暗躍していると思われるのが朱雀なのだ。
美しき朱雀。
そして、なんとなく竜の女の感が言っている。
ーーちょっと、せんない。




