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聖剣の鞘

エルカノール国は大陸の中央に位置付けられ、隣国との紛争は下火になりつつあり、ここ数年は冷戦状態が続いていた。


その時を迎えるまでは。



「バルバトス将軍!急報です!」


エルカノール国の英雄にして将軍のバルバトスの下に早馬にて書簡が届く。


その書簡にはエルカノール国の国力を総じて目下捜索中であった「聖剣」の「鞘」が神々の遺跡より出土したとの報告があった。


バルバトス:「…っなんと!国王に至急お伝えするのだ!」



聖剣とは神々の時代に12本創造され、その剣には等しく神の力の一部が宿り、一振りで地が割れ二振りで海が干上がり三振りで天が崩落すると言い伝えられる正に「力の権化」と目される剣。


その「鞘」が遺跡より出土したのであった。



国王:「此度の遠征、誠に大義であったバルバトスよ」


バルバトス:「陛下、有り難き御言葉。しかしながら鞘は出土致しましたが、肝心の剣が未だ発見できておりません…」


国王:「よい…鞘を手中に収まる事ができれば剣と共鳴し力の一部を行使できる故にな…」


宮廷魔導士が10名召集される。


バルバトス:「と、申しますと?」


国王:「鞘をここに」


鞘は白金に輝き、如何なる汚れも腐敗も寄せ付けない神聖なる力で覆われていた。


12本の内の一振り「エクスマギア」と呼ばれる剣の鞘。その剣には神聖力が付与されており、神々の時代に創造された剣の中で最も強い浄化の力を有しており、邪神との聖戦に猛威を振るったとされていた。


宮廷魔導士等:「聖剣よ我の呼び掛けに応えその偽りなき姿を此処に示せ!」


-瞬間、空は光り、衝撃と轟音が王宮を包む-



バルバトス:「これはっ…!!!」


バルバトスはとっさに目を閉じた。


視界が戻るとそこには灰に帰す宮廷魔導士等と宙に舞う鞘。そして、玉座の目前に突き立つ「エクスマギア」が在った。


バルバトス:「王よ!?これは一体…!?」


スタグネイト・エルカノール:「これより、聖戦の幕開けである!」



-暗黒時代の幕開けには鐘の音が13回鳴り響く-

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