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夢日記筆録  作者: 天雅美
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浅眠は幻想への近道

休日の朝に約二時間の二度寝をした結果、おかしな空間をめぐることになってしまった。

二度寝をするにはそれなりの覚悟と勇気が必要だということを知らされた出来事だった。

初めに私は、本屋とコンビニとカフェとラーメン屋が同じ建物内にある中の、コンビニエリアにいた。

他の客が二人立ち話をしているところを、私は購入したサラダパスタを食べながら聞いている。

会話が終わる前にカフェの席に座って食べ続ける。隣の席にはストリート系のコーデの男性が座って、独り言を言いながらスマホをいじっている。彼はYouTubeで動画投稿をしているらしい。

私はパスタを食べ終えて、ラーメン屋のテーブル席に移動した。そこでジャンプを読んでいると、店の店員が前の席に座り、話しかけてきた。

「どうせ付録が欲しくて買ってるんじゃないの?本当にちゃんと読んでるの?」

「私はジョジョを読みたいから買っているんだよ。今回の付録はいらないから捨ててやったよ。」

私は少し苛立ちながら言った。

店の外に出た時、売店にいるおばさんから声をかけられた。

「ジョジョなんて変な名前の漫画、本当に面白いのかね?」

「ジョジョは世界的人気もある壮大な冒険の物語なんですよ!こんなに素晴らしい作品を馬鹿にするんですか?」

私はジョジョのファンであり、馬鹿にされるのが嫌だった。そこに、一人の芸人が立ち寄った。彼はテレビでレギュラー番組の司会もする著名人だった。

「あなたも言ってやってくださいよ。」私は虎の威を借った。彼は笑いながら、諦めた感じだった。「人によって好みが違うから仕方ないよ。」そう言われると仕方ない。近くでイタリア人二人がジョジョ立ちをしている。彼らは分かっている人たちだ。「ベリッシモ!ベルィッシモ!」彼らに向かって称賛した。薄明の中帰路に就く。


歩いていたら、いつの間にか黄色い道を通っていた。周りの建物や植物がサイケデリックに発行している。長時間見続けると気分が悪くなりそうだ。遠くに海が見える。私はその道を進み続ける。まるで、初代プレステのTIZやL.S.Dのようだった。


先ほどの道はなくなり、どこかの建物の中に移動していた。そこは構造が常に変化している。入り組んだ狭い通路を進んで階段を上がると、全く違うデザインや広さの階になっていて、統一感がまるで無い。階段を下りて戻っても、レイアウトが変化している。まるでBACKROOMSのようだ。ここから脱出するために駆け回る。エンティティのような怪物がいてもとにかく走る。

どこからか声が聞こえる。「今いるのは第四層だ。第一層まで戻り、それを越えれば元の場所に戻れる。」通路の角から人影が現れた。彼が脱出を手助けしてくれるらしい。彼といろんな場所を巡り、なんとか脱出できた。

出た場所は、五階建ての大きな円形の建物の中だった。吹き抜けになっていて、それぞれの階の床がオレンジのカーペットで、壁や階段の手すりは白い。私は三階にいて、見上げると五階が見える。五階の壁はガラス張りで、青空が見える。それ以外は窓ガラスが一切なく、一階が暗くなっている。

どこかの公共施設なのか、私以外にもたくさんの人がいる。

階段の手すりを滑って一回まで降りようとすると、そこには先ほどのエンティティが何体もいて腕を伸ばしている。私は手すりを下りて階段を駆け上がる。途中、エレベーターが見えたので、それを使おうと駆け寄ると、扉が開いて、身長が2メートルほどあるデザインが違うモンスターが五、六体出てきた。周りの人たちも怯えている。

階段もエレベーターも使えず、建物から脱出できない八方ふさがりな状況でどうしようか慌てていた時に目が覚めた。


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