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夢日記筆録  作者: 天雅美
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漫画家の夢

いつもは自分視点の夢を見るが、今回はとある漫画家が見た夢を見ていた。

実在しないのは当然だが、別の誰かになるのは珍しい体験だった。

夢の中で夢を見るのはこれが初めてではない。

今日は寝るのが遅くなってしまった。作品の続きを書くのはまた明日にしよう。

寝室に敷布団を敷き、枕を置いて就寝の準備をする。

カーテンの隙間からは、アパートの外にある街灯の光が差し込んでいる。

いつも私が寝るとき、うちの猫は一緒に寝ようと布団にもぐってくるのだが、なかなか入ろうとしない。

窓際を見つめている。気になって窓を見ると、黒い影が素早く横切った。

すると突然窓が開き、私の体は宙に浮いて窓の外に放り出された。

住宅街の中を飛び、近所の公園の入り口手前にうつぶせのような状態で落ちた。落ちた衝撃と痛みを感じる。

顔を上げるとそこには、真夜中だというのに少年らしき人物が見える。

少年は、まるでたった今公園から飛び出した瞬間の映像を一時停止したかのように空中で静止している。

しかもすこしブレているようにも見える。

「もしこのことを漫画にしたら後は無いぞ」少年は口だけを動かし私にそう言った。

この少年は私が漫画家であることを知っているのか?

腰が抜けて体に力が入らず、何とかこの場から逃げ出そうと両腕で道路を張って逃げようとする。

「父ちゃん...母ちゃん...誰か...」私は絶望し誰かに助けてほしかった。

再び旅体が宙に浮き、強い力で引っ張られる感じがした。今度は学校の校庭に落とされた。

学校の一部が爆発し、煙の中から怪物が出てきた。トカゲのように細長い体は包帯で覆われ、細長い腕が四本生えている。長い黒髪が顔を覆っている。

そこへ先ほどの少年ともう一人誰かが飛んできて、怪物を退治した。どう対峙したのかは理解と表現が難しい。

「大丈夫か」少年は私の身を案じているようだ。先ほどと態度が違うので、この少年は何を考えているのかよくわからず戸惑っている。


そこで夢は終わり、現実に帰還した。

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