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夢日記筆録  作者: 天雅美
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列車劇

見たこともないのに見覚えがある、デジャヴというやつだろうか。

同じデジャヴを繰り返し経験したら、それはデジャヴなのか。しかしデジャヴとして記憶している出来事は一度も起こらなかった。

駅に停めてある列車を強奪して走らせ、敵の列車と戦った。その後列車で湿地に向かう。

線路は木の柵に挟まれ、その外には小さな池が点在する湿地だ。いったいいくつの木や池を見送っただろうか、かなり長い距離を進んだ。左手に一軒の家が見えたとき列車を停めた。

列車を降りその家に向かう。なぜか家には見覚えがあった。家の中に入ると人気はなく廃墟になっていた。二階の一室は私の部屋に似ていると感じたが、部屋のどこを見ても見覚えがない。

その時声が聞こえた。私は一階に降りて玄関に向かった。私の家族が入ってきた。家族は私を見て驚いており、どういうことなのか聞いてみると、私が行方不明になってから3年ほど経っているそうだ。窓の外には他の家が見えることから、いつの間にかここが湿地ではなく町の中に変わっていることに気づいた。

だが、家の間取りも家族の顔も一切見覚えがない。おそらく、この世界の私の記憶はこちらの世界とは別物なのだろう。

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