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異世界の獣医師になりたい!  作者: 雪芋
学園編
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エルム学園

 エルム学園は貴族子弟が通うだけあり、建物も大きく作りも豪華だ。敷地も広く、敷地内には森とか池とかを含む公園があり、川が流れ、広い運動場、競技場と厩舎、魔獣舎、公会堂や図書館などもある。


 1学年は2クラスあり、それぞれ40名くらいづつ在籍している。3学年あるので全部で240名くらいだろうか。国の人口は正確には分からないが、少なくても500万人以上いるのは間違いない。

 要はこの国には明らかな魔力持ちというのはそれくらいの割合でしかいないということ。魔力持ちは貴重な人材なのである。


 ミリーゼと私は別の教室だった。フェルとは同じ教室である。貴族子弟と庶民を分けるということはしていない。私のように親戚に貴族がいるなんて子がそれなりにいるからだろう。

 貴族にしてみれば、結婚相手の情報を得るとともに、年齢の近い有能な人材や人脈をゲット出来る貴重な機会でもある。庶民だからと見逃す手はないだろう。

 それと、今度3年生になる皇太子がいて、第2王子が入学する予定だ。そもそもミリーゼが妃教育を受ける羽目になったのもこの辺の事情があるようだ。まあ、私が関係することはまず無いので、遠くから見守ってあげよう。


 学園には制服がある。この辺も貴族と平民を区別しないための仕組みらしく、在学中になるべく多くの交流を持たせるためらしい。挨拶や王族への対応などは講義の中に組み込まれており、毎年4学期に学園内で開催される舞踏会に限り身分対応が必要となる。新入生の歓迎会の時だけは「初めまして」と言って名乗るだけで挨拶は終り、その後は自由に歓談することが許される。将来貴族との付き合いを考えないなら、舞踏会さえ避ければ普通の学園生活を送れるだろう。


 なお、エルム学園の制服、学費、生活費などは全て国が負担する。毎月それなりの額のお小遣いも出るので、それで街に行って私服を買ったり飲食したりしても構わない。将来国を背負ってくれる人材を育てるのだ。投資としては安いものなのだろう。お小遣いの額は貴族と平民で同額だ。要は社会に出た時の金銭感覚を身につけるためなのだそうだ。うまく考えられている。


 学園はぐるりと周囲を高い壁で覆われているが、50mくらいの連絡通路で王都の街に面しており、気軽に遊びにゆける距離だ。ただし、学園を出入りする時には厳重なチェックが行われる。魔術回路を内包した学生証や通行証がなければ中へは決して入れない。万が一学園外で紛失あるいは破損した場合は教育省から再交付されるまでは欠席扱いである。その間は教育省の施設で過ごすことになる。

 ちなみに単位というものは無いが、成績や出席が一定の水準に満たない場合、留年や退学もあるので要注意だ。


 授業は1年目~2年目は社会、歴史、算術、生物、国語といった基礎的な座学と社交や体育、武術と護身術といった実技が主体で、3年目に専門的なものが混じる。外国語や古文、化学、魔術理論やその実技といったものであるが、私が食いついたのは生物と魔術関連だった。生物の教科書の中には「魔獣」といった項目があったのだ。魔術関連を教えて貰えるのはまだ先なので、取りあえずこれに全力を傾けることにする。

 うふふ。どんな動物が居るんだろう?楽しみだな~!


 それと、お妃教育の特別授業というのがある。1年の4学期から始まるのだけど、これは3学期までに選抜されたエリート集団のための授業であり、自分には関係ない。ミリーゼは間違いなく選ばれるだろう。可哀想に。噂に聞くと相当なスパルタ教育であり、卒業出来れば栄誉が与えられるらしい。


 学園には皇太子と第2王子がいるので、もしかすると在学中に婚約発表とかもあるかもしれない。熾烈な女の戦いを間近で見られる可能性もある。くれぐれも離れたところから見てみたいものだ。

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