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目が覚めたら世界が終わっていたので旅に出ます  作者: チルノのパーフェクト理科教室
9/16

 

 村をぶらついていると、結構情報が入ってくる。


 まず、通貨は全く違うものになっていた。

 単位も円じゃなくなっていたけれど、物価とかはあんまり変わっていなさそうだ。


 それと村と村を通じて交易をしているようだ。

 旅商人みたいな存在もいて、だいぶ北からやって来たという商人が魚を売っていた。


 言語は変わっていない。文字もだった。

 ちなみにここは『イバラキ村』だ。

 名前が『イバラギ村』じゃないところが、茨城の人に対する配慮を感じて良き。


 元の世界と大きく変わったことといえば、だいぶ文明レベルが下がっていることと、魔法が生活に根付いていることだろうか。


「戦争とかあるんですか?」

「戦争ねぇ……国と国こ揉め事が大きくなって殺し合いになった話を聞かんでもないが」


 どうやらコミュニティの最大規模は国だそうだ。

 でも基本的なコミュニティの単位は村。

 政治も村ごとに全く違うらしい。


「ただまあ繋がってる村とか、そういうのがないわけじゃねえけどな」


 話をしてくれているのは行商人のマールさんだ。


「ある攻略者が輸送手段を手に入れて帰ってきた村があってな。東の方じゃ結構多くの村が自由に行き来してるらしいぞ」


 そう言うと、マールさんは立ち上がった。


「まあこういうことに関しちゃ冒険者ギルドが一番詳しいからな。そっちに行きな」

「ありがとうございました」


 親切なことに冒険者ギルドの場所も教えて貰って、俺は冒険者ギルドを目指して歩き出した。


 ――――――――――――――――――――――――


「おお、冒険者ギルドだ……」


 石造りの建物に木の大きな扉。

 思い描いていた通りの、冒険者ギルドがそこにはあった。


 ぐいと扉を押して中に入ると、中は冒険者たちで溢れかえり、とても騒々しい。


「おう、見ねえ顔だな! 新入りか!」


 テンション高いスキンヘッドのおじさんが絡んでくる。


「あ、はい」

「ふーん、ここにきたってことはあのデカいダンジョンをお前も攻略しにきたのか?」


 そういえば、南にあるダンジョンってどんなのなんだろうか。

 ともかく返事をしないのもなんだから、テキトーに返事を返しておく。


「そうです」

「まだあのダンジョンは入り方すら分かってねえからなぁ……それに入り口の近くには奇妙な魔物がいるって話だしな」


 魔物もいっしゃいますか。流石でございます。

 イバラキ村を名乗る以上は別世界とは思わなくなったけども、何があった、地球。


「まあいい、じゃあ特別に俺が冒険者ギルドを案内してやるよ」


 ソウタ は ガイド を 手に入れた!


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