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目が覚めたら世界が終わっていたので旅に出ます  作者: チルノのパーフェクト理科教室
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「ダンジョン研究者、パネェ……!」

「このダンジョンをこんなにあっさりと……!」

「すげえな! ソータ!」

「俺の見る目は間違いなかったぜ、ソウタ」


 5時間後、たっぷり遊んだ彼らは、俺のことを口々に称賛していた。


 でもダンジョン攻略って言ってもなぁ………。


 ――――――――――――――――――――――――


「でもよ、攻略って言っても入り方がわかんねぇんだろ?」


 グリがそう言う。

 そりゃ遊園地に入ろうと思ったら、まず必要になるものがあるだろう。


 ただダンジョン研究者という体をとっているから、それっぽいことはしておかなければいけない。


「このタイプのダンジョンは……」


 とかなんとか言いながら適当に門をペタペタ触る。


 そして自然に券売所の前に行くと、


「あぁ、ここですね」


 そう言って、券売所に入る。

 すると、人はいないのに声が聞こえてきた。


「何名様ですか?」

「5名です」


 そう言うとチケットが5枚出てくる。

 それを俺はみんなに配る。


「これでここを通れるはずです」


 そう言いながら通ると、入り口の向こう側にはやはり夢の世界が広がっていた。


「ようこそ! デトックスニーランドへ!」


 たくさんのマスコットキャラクターたちが迎えてくれる。


「おお! すげえ!」


 あとから入ってきた奴らも驚いていた。


「な、なあソウタ? こいつらも魔物じゃないんだよな?」

「そうですよオスカルさん」


 デトックスニーランドのマスコットキャラクターはみんな特徴的だからな。

 驚くのもしょうがない。


「でもよ、入ったはいいけど、攻略って何をするんだ?」

「グリ、遊園地に来たらやるべきことは一つだ」

「そ、それは………?」


 グリに緊張が走る。

 思わず周りの冒険者たちも緊張し出した。


「目一杯、遊ぶことだ!」

「「「「へ?」」」」


 そりゃね。


 ――――――――――――――――――――――――


 それから俺らは遊びまくった。


 オスカルはジェットコースターが気に入ったようだったが、他の3人はゲロっていた。


 グリはメリーゴーランドがよかったようだ。

 フッ、子供だな………。


 お化け屋敷で剣を抜くのはやめてほしい。

 あと『プー太郎のバニーハント』でバニーちゃんたちに興奮するのも。


 まあそんなこんなで『BOY・STORY』や、『STAR ・WOMANS』とかの乗り物も楽しんだ。


 そして夜にはパレードを楽しんだ。


 そしてパレードが終わったとき、俺の頭の上に『ダンジョン攻略』の文字が浮かび上がったのだった。


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