転生した世界
目の前が真っ暗になっている。
転生が完了したのだろうか。
いきなり身体が重たく感じた。目を開けてみると知らない部屋にいる。
転生は無事に完了したそうで安心した。
ここから俺の新たな人生が始まるんだ!
➖転生してから5年が経った。
この5年間この世界のことについて調べて分かったことがある。
この世界は小さないざこざはあるものの、とても平和的だ。
モンスターはいても対して問題ごとなし。
魔王なんてやつももちろんいない。魔法が使えるのは稀だ。
そんなんだからギルドはあっても仕事は肉体労働というもう便利屋状態になっている。
つまり俺の望んでいた世界ではない。
大きく息を吸う。
「閻魔と神絶対に許さねー!!」
あのクソ魔王とクソ神め。
この世界でどうしろと。
魔法は使えるみたいだから嬉しいのだが、使うことなどほとんどない。
火魔法でお湯を沸かしたり、風魔法で服を乾かしたりなど…
思い描いていた人生設計が総崩れした。
もうすぐで10歳だ。
10歳になると、職に就かなくてはいけないのだ。
まあ初めはどこの職もこき使われる、耐えればそれなりに報酬のもらえる職もある。
あと学校に行く選択肢もあるが、しかし俺にはその選択肢はない。
時間がもったいない。学校で無意味な時間を過ごすよりかは、実戦で学ぶことの方が多いと思ったからだ。
そのためには、まずは情報収集が必要だな。
ギルドへと向かうことにした。
お読みいただきありがとうございます。