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美しくなれば
#呟怖
染め師の父の手は蒼い。藍が骨まで染み付いている手。私に触れることのない手。哀しくて気を惹く努力をしてきた。唯一、私が化粧をしたとき父は微かに笑った。
そうか、私は美しくなればいい。
藍染の服に似合うもの。私はこの身を真っ赤に染めた。血の気を喪った躰は父を想起させる。冷たい人。
ご愛読ありがとうございました。
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