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木目
#呟怖
木目をじっと、見てはいけない。
樹の一生を覗き見るから。
木目の数ほど歳月がある。木目一筋に目を凝らせば、ほら、君にも見えるかい?
木陰で休む汗ばんだ女のうなじ、雨宿りに駆け込む男の筋を流れる雨粒、恋に落ちる音。女が末期に見た男の冷たい笑み。
ほら、揺れて軋む音が聴こえてきた。
ご愛読ありがとうございました。
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