第四章☆時空墓場
第四章☆時空墓場
タイムパトロールらによって超時空カッターで切り離された直也たちの未来は時空墓場に廃棄された。
「結子が…いない」
酒浸りで泣き暮らす直也。
「この辺の時空だったらまだ救いようがあるわね」
梨華がハイヒールをカツン、といわせて降り立った。
「直也。覚えてる?あなたが中学生で襲われていたときに、あたしが、守ってあげるって言ったこと」
「梨華?」
「残念ながらここの時空は結子が亡くなってしまったけれど、直也、あなたとあたしがいるわ」
「僕は…」
「あたしがあなたを支えてあげる。どんな未来だって望むがままに二人で形作っていきましょう!」
何度も何度も梨華は直也に語りかけた。
直也はやがて酒瓶を手放し、AIの研究に没頭するようになった。
「梨華?こんな場所でなにやってるんだよ?」
「JJ?あたし、ここの時空に留まるわ!」
「バカ言え!ここの時空は廃棄されたからいつ消滅してもおかしくないんだぞ!俺と元の時空へ帰ろう」
「イヤよ!」
そこへ満面の笑みを浮かべた直也がやってきた。
「梨華!出来たよ!新しいアンドロイドだ!」
「えっ?」
梨華が見たのは、結子そっくりなアンドロイドだった。
直也が結子のアンドロイドの出来に惚れ惚れしていると、ここの時空が分解されはじめた。
「梨華!行くぞ。もうわかっただろ?直也はお前を受け入れない」
「ああああ」
頭を抱え込んでうずくまり、泣きじゃくる梨華をJJは安全な時空まで連れ帰った。
今見てきたばかりの消滅した時空では、直也は幸せそうに笑っていた。