目次 次へ 1/38 とある老人の手記 この手記を読んでいるアナタへ 告白します。 私は月の人間に恋をしました。 美しい彼は私に「守ってください」と手にすがり付いてきました。 私は、彼を守りたい一心で 多くの無関係の人を殺し 世間を怖がらせ しまいには友人まで手にかけました。 決して許されることのないこの所業。 許してくれとは言いません。 ただ、こんなに罪深い人間がいたことを。 「カグヤ」という月の人間が地球にいたことを。 覚えていてください。 それが私の望みです。 2095年11月13日 増見(ますみ) 光成(こうな)