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おなじ夢をみている  作者: メイツル
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 カフェの二人掛けのテーブルに座り、カフェラテの中に紙スティックの砂糖をふたつ入れ、かちゃかちゃとかき混ぜながら、テツに先ほど終わったばかりの模試の出来を聞いた。

「まぁまぁだな」

 と、テツは言った。

 テツはコーヒーをひとくち飲むと、

「去年までで一度やってきてるんだから難しくはないはずなんだよな」とつぶやき、「お前は?」と言った。

「おれは朝、寝てしまって」

 と、寝ていなかったら出来ていたのにというニュアンスで答えた。午前四時から鳴り始めた目覚まし時計は、スヌーズ機能でぼくを何度も起こしたが、その度に何度も時計を叩いてベルを止めるうち、まだ起きるには早すぎるような気持ちになり、ベルの鳴る設定時刻を変更し、起きたのはいつもの起床時刻の三十分前だった。目を覚ましてもテキストを布団の中に持ち込み、勉強する気分だけを味わいながらまどろみ、気が付けばいつもの起床時刻を過ぎていた。

 頭の中に言い訳めいた言葉がいくつも溢れ、喉まで出かかったが、飲み込むようにカフェラテをすこし多めに飲み込んだ。飲み込むとはっとするようなコーヒーのほろ苦い香りとまるいミルクの舌触りがして、すこし気分が落ち着いた。

「あ」

 テツはちいさく声をあげ、右手を振って合図した。ふりむくとミトさんとセキさんが店内のカウンターで注文と会計を終え、トレーの上にスコーンとコーヒーカップを載せて席を探しているのがみえた。

 ミトさんがぼくらを見つけ、隣の二人掛けの空いたテーブルに近づく。テツは周りを見渡し、すこし腰を浮かせ、「あっちに行こう」と指をさした。テツの指の先には壁側がソファになった四人掛けのテーブルがみえた。

 ミトさんとセキさんは赤い革製のソファに座り、ぼくらは向かいの木製の黒い椅子に座った。

「偶然」

 と、ミトさんがやわらかな表情で言った。

「ほんと偶然だ」

 テツもすこし声のトーンをあげ、同意した。


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