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キーンコーンカーンコーン


17時を知らせるチャイムが鳴り響く

「よし!終わり!」


残業もなく無事に定時で仕事を終える

早々に切り上げ更衣室に向かった

「おつかれさん!」


「あ、お疲れ様です!今日残業無しですか?羨ましいですね」


すれ違う社員に挨拶をし手早く着替えを済ます

孝之も残業だろうと先に店に向かう旨を伝えとこうとスマホを開く




着信 15件

メッセージ 5件




は?なんだこれ


メッセージ5件はまだたまに見るが、着信15件は剛士にとっては異常だった。

とりあえず誰からの着信かを確認する



9:27 菜美


9:40 菜美


10:32 菜美


16:40 菜美


いやいや、なんなんだよ

15件全部が菜美からの着信

この感じだとメッセージの方もたぶん菜美だろう



6:21 菜美 起きたら電話下さい


9:29 菜美 電話下さい


10:35 菜美 なんで出ないの?


13:15 菜美 桜汰が怪我して〇〇病院に来てます。電話下さい。


16:42 菜美 助けて



助けてってなんだ?


それより桜汰が怪我って何してんだよ

すぐに菜美に電話をかけながらバス停まで走る



~~♪~~♪~~♪



なんで出ないんだよ!

スマホをポケットに突っ込んでとりあえず〇〇病院に向かう事にする


「あぁ!バスとか待ってる暇ねぇだろ!」


タクシーを呼ぶ為もう一度スマホを取り出す

画面を開くと同時に着信画面に切り替わる



着信 菜美



「おい!どういう事なんだよ!」


電話に出て、開口一番怒鳴りつけるように問いただす


「ごめんなさい、ごめんなさい、、、」


「ごめんなさいってなんだよ!桜汰は!怪我って大丈夫なのか!?」


「ごめんなさい、、桜汰は今病院のベッドで寝てる。ちょっと頭打ったみたいで検査しなきゃいけないみたいで、、、ごめんなさい」


「あー!もうとりあえず今から病院向かうし、たぶん30分くらいで着く!」


「わかった、、、受付で名前言ったら場所案内してくれるはずだから」


電話を切ってすぐタクシーを呼ぼうと電話帳を開き探す

「あれ?佐藤さんどうしたの?」


「ん?あぁ爽か、おつかれさん。いや今から市立病院に行かなきゃいけなくなって、バス待ってられんからタクシー呼ぼうと思って」


「病院?なんかあったの?今日瑠美が迎え来てくれてるからよかったら乗せて行こうか?」


「マジか!頼むわ!ちょっと急ぎだから助かる!」


「あー、んじゃ何があったかは車で聞くね!急ぎなら運転も俺がするよ」


爽とは普段はふざけ合う仲だが、こういう場の空気はきっちり読める奴だから助かる。

「ありがとう、今度焼肉でも奢ってやるわ!」


「んじゃ叙〇苑でよろしく!」


いやらしく笑いながら冗談を返してくれる

「ふざけんな!さすがにそれはぼったくりだろ!」


「いやいや!それ位の仕事してるはずだし、妥当な要求でしょ!まぁとりあえず走りますか!」


「だな!まぁ叙〇苑は保留にしとくけどな!」


爽のおかげで少し気が紛れた事に口には出さず感謝する

爽に続いてバス停とは離れた駐車場の入り口に向かって2人走っていった


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