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勝手にライバル?
イヤイヤ作ったが
流石に作り慣れた花冠は
とても綺麗に編めた
村はお祭りでみんな楽しそう
こんな顔をしているのは自分ぐらいだろうと
トボトボ舞台が設置してある広場に向かっていると
前方から
ひらっひらのドレスに身を包み
ど派手なリボンをつけ
取り巻きを連れた
村長のお嬢さんが現れた
「あら、アリア
そんな暗い顔をしてどうしたのかしら?
まさか、また自分が選ばれるって
選ばれる前から思ってるんじゃないでしょうね。
いつも被害者みたいな顔しちゃって!
今年こそ選ばれるのは私よ!」
斜め上からフフンと言われても…
「えっと…
譲れるものならどうぞ…?」
と答えてみたら
「譲ってもらわなくったって
私になるに決まってるでしょ!
冗談じゃないわ!
行くわよみんな!」
とプリプリしながら行ってしまった…
お嬢さんは選ばれたらどうなるのか
わかって言っているのか?
村長も何で説明しないんだか
娘が生け贄になったら困るだろうに…
ハァ…
そんなことを考えていたら
広場に着いてしまった
「はいはーい
乙女の皆さんは舞台にあがって