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厄日再来

東矢「オフ会かー、リアルではどんな人達なんだろーな」

ワールドラインをログアウトし目頭を押さえながら考える、そしてカーテンを開ける。

東矢「眩しっ!また…徹夜………俺いい加減寝ないと死ぬかも」

そんなことを呟きながら朝食を済ませ学校の準備をする。

そして頃合いを見計らってか玄関チャイムが鳴る。

東矢「はい、どちら様ですか?」

ドアを開ける。

沙織「おはよう!東矢くん」

無言でドアを閉める。

沙織「え!?何で閉めるの!?」

玄関に置いてある学生鞄を持ちもう一度ドアを開ける。

東矢「おはよう生徒会長」

沙織「おはよう!じゃあ学校いこうか!」

東矢「うん」

俺と沙織は学校へと向かう。

沙織「東矢くんってワールドラインって知ってる?」

東矢「あー、今人気のオンラインゲームだろ」

沙織「そうそう!最近学校でもやってる人よく見かけるからやってみたんだけどすごく面白かったの!東矢くんはやってたりする?」

東矢「あ、ああまー……一応やってるね」

沙織「そうなの!じゃあフレンドになってよ!それで色々教えてくれないかなー?」

東矢「……ごめん、今フレンド枠が一杯なんだ」

沙織「うーん…それなら仕方ないね…じゃあ!」

そう言うと沙織はスマホを取りだし。

沙織「私、東矢くんの連絡先知らないんだ、教えてくれないかな?」

東矢「え……別にいいけど……何で?」

沙織「これからも一緒に学校に行くんだから連絡先は知っておいた方がいいじゃない」

東矢「え!?これからも一緒にいくの!?」

沙織「もちろん!理事長先生にも頼まれてるしね」

東矢「はぁ~」

俺はため息を一つはきポケットからスマホを取り出し、佐織と連絡先の交換をする。

沙織「ありがとう!」

そう言うと沙織は俺の手を引っ張り走りだす。

東矢「ちょっ!おいどうしたんだよ!?」

沙織「私今日、日直だったんだ!早くいかなきゃ」

東矢「だからって何で俺まで連れてくんだよ!」

沙織「だって一人でいくの寂しいじゃない!」

東矢「知らねーよそんなこと」

沙織は俺の事などお構い無しに学校へと引っ張っていく。

東矢「一人で行けよー!」

掴まれている手を力一杯、引っ張ったが沙織は止まることなく進み続ける。

東矢「どんだけ力強いんだよ!」

沙織「え…これ本気なの!?」

沙織は走りながらビックリしたような顔で俺を見る。

東矢「これが…一年間引きこもっていた俺の力なのか……」

掴まれていない手のひらを見つめながら呟く。






《校門》



沙織「はぁはぁ…到着…東矢くん大丈夫さっきから声が聞こえないけど?」

沙織が後ろを振り向く、そこには力尽き倒れている東矢がいた。

沙織「東矢くん!?大丈夫!?」

東矢「一年間の引きこもりは…ここまで体を腐らせていたとは…頑張らないと」

沙織「ごめんね走らせちゃって」

そう言いながら沙織は俺の腕を肩にまわし立たせる。

東矢「はぁ!?お前何やってんだよ!?」

沙織「ん?何って…東矢くんと教室に行くだけだよ?」

俺の顔の横で不思議そうに首をかしげながら質問に答える。

東矢「そうじゃなくて!何で肩組むんだよ!てか近いって!」

沙織「東矢くん何でそんな顔、真っ赤なの?」

回りではまた沙織と俺の関係についての話し声が聞こえる。

東矢「いいから放せ!」

沙織の方へ体重をかけそれに自分の力も加え、自分の力を最大限まで使って沙織を押し退ける。

沙織「きゃっ!」

力に耐えきれなかった沙織はそのまま地面に倒れそうになるが、何かに捕まろうとした手が俺の服をつかみ一緒に倒れる。

ドタッ

俺は沙織に覆い被さるようにして倒れていた。

東矢「うおっ!」

すぐさま沙織の上からどいたが、回りでは俺が沙織を押し倒したように見えたらしく。

男子生徒A「ちょっ!なにやってんだあのヤロー!学園のアイドルである沙織さんにあんなことしやがって!」

女子生徒B「校門であんなことするのんて最低」

俺への罵倒の渦が巻き起こる。

場の空気に耐えきれなくなり倒れている沙織を置き去りにして、来た道を全力で戻る。

沙織「東矢くん待って!」

沙織の言葉を無視し俺は家へと走る。






《自宅》



家の中に入ると膝から崩れるようにして倒れこむ。

東矢「最悪だ…ゲームしよ」

ふらふらとした足で立ち上がり自分の部屋へ行きパソコンの電源をつけ、ワールドラインを開く。



《ワールドライン》




魔王「皆さんおはでーす」

怠惰「あ!魔王さん!今日は用事はないんですか以下省略!」

魔王「うーん、ない…と言うが休んじゃいました!怠惰さん以下省略って新しいブームですか?」

怠惰「そうだよー以下省略♪」

魔王「今いるのって怠惰さんだけですか?」

暴食「俺もいるぜ!てか、休んでよかったのか?」

魔王「まー、ちょっと用事先で嫌なことがあったんで逃げてきちゃいましたwww」

暴食「まー俺もこの時間、任務があるんだがそこにいるやつらが弱いやつばかりで俺は行っていないがな。」

怠惰「そう言えばもうすぐオフ会だね以下省略!まー決めたの昨日だけど日曜日と言えばあと5日後だよね以下省略!」

魔王「急でしたからね。沖縄から来る強欲さんとか大丈夫ですかねー?」

暴食「あー、その事で魔王がいない間に強欲のヤローが来て、これから愛知行くからオフ会までワールドラインできないんだと」

魔王「了解( ̄∇ ̄*)ゞ」

怠惰「いつも通りスキル上げ行きますか以下省略!」

俺と怠惰と暴食の三人でスキル上げに向かう。


















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