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クリスマス・ガール 12月24日 2
「ふう……」
お昼の店内、相変わらずの客足に、そして喉を通って体中に広がるコーヒーの温かさにため息をつく。
日が差してきてか、空調のおかげか、昼頃の店内はようやっと私が不自由なく過ごせる程度に快適と感じられる室温になった。
「そろそろ千鶴たちの終業式も終わるころかね」
店のバックホーム、兼自宅への通路に目を向ける。
開けっ放しの扉の向こうに山積みにされているのは昨日雅さんに手伝ってもらって運び入れたケーキの材料群だ。
「……そろそろ準備しないと、かな」
僕は席を立ち、寒風の吹く外に出て、プレートをOPENからRESERVEDに架け替えた。




