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2-15.5 妖怪は凶刃に倒れ、私の悪夢は覚めない。
青葉ちゃんが白煙に包まれたかと思うと、そこから現れたのは金髪に狐のような耳をした、青葉ちゃんと瓜二つの女の子だった。
タバコを吸いながら興味深そうに周りを観察した彼女は、私に歩み寄ったかと思うと、お菓子の腕を褒めてくれたりと、どこかつかめない人だった。
工藤さんが彼女に襲い掛かると、彼女は何事もなかったかのようにそれをあしらった。
ケタケタと獣のように笑う彼女を見て、どこか得体の知れない恐怖を感じてしまった。
それを知ってか知らずか、彼女は私を治してくれて。
いつのまにか私は彼女を信頼していた。
この人はきっと、悪い人じゃない。
そう思った矢先、工藤さんが立ち上がり、再び彼女に襲い掛かった。
一瞬反応が遅れたのか、彼女は上手く避けきれなかったようだ。
彼女が倒れたのを見て、私はこの悪夢が終わっていないことに絶望するのだった。




