2-9 二つを繋ぐには
長居するのも悪いと、今さらだが思った僕は雅さんの店を出た。
楓ちゃんにはなるべく早くお守りを渡したかったが、さすがに校内に入るわけにもいかないので、自分の店に戻ってきた。
時刻は正午を回ったあたりだ。
下校時間まで待つか……。
昨日楓ちゃんが帰ってきた時間から考えて、二時半に店を出れば問題ないだろう。
その間に僕はノートパソコンを店のカウンターで開き、気になっていたことを調べる。
女性連続殺人のこと、そして、聞いたことはないが女性ばかり襲う妖怪。
この二つを繋ぐ線が見つかれば、解決の糸口が見えるかもしれない。
コーヒーを飲みながらネットで該当しそうなものを調べてゆく。
やはり女性のみを襲うという話は出てこない。
それなら人間の仕業だろうか……。
では遺体の一部が見つからないという点ではどうか。
「んー……それならやっぱり人身御供とかかなあ……」
遺体の一部が見つからない、ということは、彼女らの遺体の一部は持ち去られたりしているわけで、やはり生贄に近いものを感じる。
というか、そうじゃなかったら持ち去る理由がわからない。
……カニバリズムとか?
食人行為か……でもそれなら妖怪で考えるほうが辻褄が合うし……。
人間と考えるなら、女性のみを狙うという点で。
妖怪と考えるなら、遺体の一部が無いという点で。
「どっちで考えても合致する点はあるんだよね……」
時計に目をやると、調べ始めてからまだ10分も経っていない。
「二時半までには帰ってこれるかな」
思い立った僕は、マンドレークを詰めた袋(これは自分用)とお酒の入った小瓶を持って、事件現場に向かうことにした。




