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喫茶『Amulet』の日常  作者: 桐沢 綾
第二章
10/50

2‐1 捕食者

くちゃ……くちゃ……。

ねっとりとした水温が暗闇に響く。

彼にとって、暗闇で獲物を狩るのは造作もないことだ。

くちゃ……くちゃ……。

じっくりと味わうように獲物を食らうその姿は、獣そのものだ。

ただ獣の狩りや食事と違うのは、獲物となった生き物が宙吊りにされ、その真下に瓶が置かれ、そこに血液を溜めるために体に傷をつけながら、じっくりと舐るように食らっているところだろうか。

獲物となった人間の女性は、足が本来曲がるはずのない方向にねじれており、口からは真っ赤な泡を吹いている。

細かく、そして絶妙な深さの切り傷が彼女の体を覆う。

目は空洞となり、そこにあった眼球も今は捕食者たる彼の一部だ。

彼にとって見慣れたその日常は、一般人たる我々人間からすれば異常そのものだろう。

そしてつまるところ彼はやはり異常なのだ、異常者たる存在が行う異常を、一般人だった彼が行っているという点において、だが。



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