第3話〜下着ドロボウはあと少し〜
評価してくだされば、アサゴロモは嬉し泣きをします
食器洗いもいいが、僕は今日、ご主人様達の部屋掃除をしなければならない。 確か前に掃除をした時は一人の部屋だけで一日かかった……。
僕は梅子さんのエプロンを借りて、いざ出陣…。
ってゆうかさぁ、なんで男なのにヒラッヒラのエプロン着なくちゃなんないのさ?メイドか?メイド萌えか? そんな馬鹿げたツッコミをしながら二階へ上がり、全神経に集中する。 ミッション〜ミカンちゃんの部屋でヤツを倒せ〜
僕は深呼吸をし、ミカンちゃんの部屋に入る………が………。 ワサワサッ…何か動いてる……まさかッ!ヤツか!?ヤツなのか!? 「ああぁあぁあぁぁぁ!!!!」
いた!ヤツが!!いたよ!ベットの下からワサワサ動いてる……!
「ゴッゴッゴ!!!ゴゴゴゴゴゴキブリィィィィィィ!!!!!!!」
そう、ヤツの招正体はゴキブリなのだ!!しかもゴキブリの数は20匹。なんで?なんでこんなにいるの?
大粒の涙を流しながら、僕は無我夢中で、床に落ちていた本を丸めて武器にする。
「うおぁぁぁぁぁ!!」
ブンブン振り回し、ゴキブリが窓から逃げていく。 ブーン…ぴとッ ヤツが、僕の顔に、とまった……
「うっ、うっ…うあああああぁぁぁ!!!」
もう大粒どころじゃない。滝のようにジャバジャバと涙が流れる。
「死ぬ―!死ぬぅ―!」
僕は顔を気持ち悪いくらいブンブン横にふり、ゴキブリを追い返す………ゴキブリはこれでいなくなった…… 僕の勇士もすばらしいモノだったよ。涙で顔グチャグチャだけど。
「………あれ?」
そういえば、僕の武器にしている本って………?
丸めた本を元に戻すと、タイトルはこんなんであった。
『まにあっくSM〜オトコの飼育のし・か・た〜』
「………………」
言葉もでない。
ミカンちゃん中学生でしょ?なんで、こんなんあるのさ?まさか趣味はアチラの方?
しかも、ペラペラページをめくると、縄で縛られた男の人や、ロウソクを持った女の人がいた。
あれ?……ちょっと待て。 なんで………なんで…… 僕の写真が貼ってあんの!?
これは確か数週間前に、僕はヒラヒラエプロンを初めて着て、恥ずかしがっていた時の写真だ…。 写真は、上手く顔だけ切り取っていて、しかも我ながら、いやらしい表情だ………。
しかも、男の人が縄で縛られている写真だから、恥ずかしいのなんのって………
あのクソ赤髪少女がぁぁ! そんな愚痴をこぼしながら、風花さんの部屋へ…。 わりと綺麗な部屋だが、床にはミカンちゃんと同じく、本が落ちていた。
『女主人と使用人の禁断SM〜僕をペットにして下さい〜』
「…………何?嫌がらせ?」
こんな大人が隠すような本、どうしてこんなにあるのだろう?
この本もペェラペラめくると、僕の写真がミカンちゃんの本と同じように貼ってある。
しかもさっきのより過激だ!!
言っておくが、僕は決してMじゃない
あいつらがサドなだけだ…。
最後に貧乳娘もといミルクの部屋を掃除―――………なんでだろう?どうして部屋のドアを開けた瞬間、ゴミ屋敷なのだろうか?
しかも衣類だけが散らかっている。
下着とか……下着とか……下着とか……。っていうか、下着しか転がっていない。
何?だらしないっていうか、貧乳娘の下着なんか見たって、興奮なんかしねぇよ。むしろ、目の毒だ。
ゴム手袋をはめて、適当にぱんつを一枚とりあげる。
どうせ肌色ぱんつとか、キャラものぱんつだろ? ……と思ったのだが…!
「ち、違う!!これは――!」
男どもが大好きな――
「ヒモパン!!!」
梅子さんのぱんつとは違い、若い感じのぱんつ。白いレースが付いていて、スケスケのピンクの可愛いヤツだ。
しかもブラジャーもレースが付いていて、めっちゃ華やかなブラジャーである。たぶんコレを身に付けたら、男どもはノックダウンだろう。
その他にも、Tバックやらヒラヒラブラジャーやらでてきた。
「…………ふぅ…やっと全部終わったぁ。ってゆうか、ミルクさんヒモパンなんだ……。」
しりたくもない事実を知り、今日の昼仕事は終了! なんだか頭がふわふわする。太陽の光が僕を照らし、優しい風が僕の髪を揺らす。外から鳥の鳴き声が聞こえて、僕が手入れした庭から花の甘い香りが届く。
「ふわあ〜あ」
デッカイあくびをした瞬間、僕の意識は切れた…。 毎日の下僕生活に疲れているのだろう。
たまには休みも必要だよね?
夢をみたが、とても変だった…。
なんか、ミカンちゃんやカリンさん、風花さんに鞭で叩かれる夢だ。
「オーホッホ!私の世話をしっかりやるのよ?ユウ」
ミカンちゃんがミカンちゃんじゃない…。誰だよ? 「ウチに苦しがるカワエエ顔見せぇ」
ビシッバシッ
うおっ!!!こいつらなんだ?ってゆうか痛い!!痛いよコレ!!?
「ウチらのボス、風花が今来るでぇ」
「オーホッホ!泣きなさい!?わめきなさい!?」
ちょ、あぶな…!危ないっ…鞭!鞭危ないよっ……うおっ!ぎゃぁぁあぁあぁぁ!!当たった!!脛に当たったよ!!!!
「ふえッ…!?」
ちゃーん ちゃんちゃんちゃんちゃん ちゃんちゃんちゃんちゃん
どこからかBGMが聞こえる………しかも有名なケータイホラーだ……。
怖ッ!!!怖いよ!!
だが僕は、この次に起こる恐怖をまだしらなかった
「ユーウーちゃぁーん」
う、後ろから風花さんの声が……。
振り向いてはいけないと分かってても、体が思うように動かず、勝手に風花さんの方へ体が向く……。
そこには恐ろしいモノが立っていた。
「ユーウーちゃぁーん」
「うぎゃぁあぁあぁぁぁ!!」
「ユーウーちゃぁーん」
「ゴッゴッゴッゴキッゴキッキゴ?ゴキッ!ゴキブリだぁぁあぁああぁぁぁぁ!!んぎゃぁぁぁ!」
風花さんが…ゴキブリになっている………!!!
もう、助けて………
・アサゴロモB「こんにちはぁアサゴロモです♪後書き第2弾!!」・アサゴロモ「なんで役をとるのかなぁ?!」 ・アサゴロモA「いいじゃん。俺達一心同体だろ!?」 ・アサゴロモC「おいアサゴロモ!!テメェ早く後書き進めろ!!」 ・アサゴロモ「……なんだよ!偉そうに!!!」 ・アサゴロモA「早くしろってぇ」・アサゴロモ「はい。すいません。さて!第3話になりました!!下着ドロボウがどんどん近付いてきます!!」 ・アサゴロモB「アサゴロモさぁ〜お前、とっととパソコン買えよ〜遅いんだよ更新がよ」 ・アサゴロモ「だってさぁ〜ってゆうか!話脱線させんなよ。……ここまで読んでくれてアリガトウ!」