第18話〜煮干とお風呂〜
僕がネコになってから半日、ミカンちゃんが3時間説得したあげく、僕を飼うことになった。
で、今は夕飯の支度。
「ユウがいたら、支度しなくていいのに!」
「魚しかないでっすぅ!!」
「ちょっ!魚振り回さないで下さいよう!!」
「うろこ飛んでるぞ!!くさっ!生臭い!」
「フグあるで〜!」
「そいじゃあ、丸ごと食べよぉ〜!」
「それって……死ぬのではないですの?」
「かまぼこ食べてれば、生きていける」
…………相変わらず低レベルの会話だ。
「キャァァァ!フライパンから火が吹いてるわよ!」
「魚が焦げてるじゃないですかぁ!」
「フグ美味しいでっすね、ミカン」
「ホンマや〜メッチャ上手い!ライもどうや?」
「お前ら、ちゃんと内臓とって食えよ!!毒で死ぬぞ!?」
「もう、食料ないですわ」
「かまぼこォ」
「アンタ、かまぼこしかないの?ちくわとか、カニかまとか……」
そんな馬鹿会話で、出来た食事……
「にゃ……にゃあ(に、にぼし)?」
「今日の〜!ご飯はぁ〜!なんと!!煮干しよ!!」
「フゥ〜!カルシウムぅ〜!」
「カルシウム最高でっす〜!」
「骨が喉に刺さってもた〜!!」
………しかも、僕は煮干しの頭だけ………
って誰が食うかぁぁあぁあぁぁ!!!
おい、なんか扱い酷くない?
「ってかユウいないと色々と不便よね〜」
「あたしのSMプレイに耐えられなかったんじゃない?だって、この前ユウの嫌いなゴキブリをユウの靴に入れたりしたし……」
あんたがやったのかぁぁあぁあぁぁ!!??
ちょっ、あの時、マジ、マジで失神したんだよ!
バカタレがぁあぁ!!
「桜子!ミケとお風呂に入っても良いでっすか?」
「そうですわねぇ……ミケと家族全員で、入りましょうか」
「やったでっす〜!!」
え?ちょっと、それってヤバくない?だって皆ハダカになるんでしょ?
そのとき、僕の理性と本能が話かけた。
理性
「ダメだよ!!お風呂に入っちゃ!ユウは男のコなんだよ!?」
本能
「いいじゃねぇかよ。男は常に女のハンターなんだぜ?」
理性
「ユウ!!君には良心がある!入っちゃダメだ!」
本能
「うるせー!ユウは女の乳や〇〇や××に興味がある年頃なんだぞ!?」
理性
「こうゆうときは、本人の判断だよ!!」
僕
「えっ!?だって……ご主人様がホントの僕の正体をしったら……」
理性
「そう!正体をしられたら、殺されるよ!」
このとき、僕の本能は甘い言葉を口にする。
本能
「………湯気の向こうはピンクの二つ丘と、綺麗な花びらだぜ?」
…………
………(*'▽'*)
「ニャァァ(お風呂入ろぉぉぉ!!)」