第14話〜ミルクと音楽準備室〜
評価して下されば、アサゴロモは鳥になれます
ガラッ!! 「っはあっはあっ…!みんな、いる?」
「い、いるでっす………風花とライ以外……でっすけど…」
「あいつら死んだかもしれんわな」
見事仲間を捨て、自分の命を守り通したミルク達………。どうやらコイツらに友情なんて言葉はないらしい…。彼女達が逃げ込んだ所は音楽室である。昼は吹奏楽部が使い、賑わうが、やはり夜となると、恐いものである。「ってかアレ何なのよ〜」
「多分アレですよ…妖怪『腕ニョッキ』!」
そんな妖怪が存在するのならば、是非見てみたい。
「それ、知ってる。確か、事故で、腕を失った、女の子の霊」
恐っ!!!名前が地味なわりにはエピソード恐いよ!?
「では皆さん、私達の為に命を落とした二人に黙祷を捧げましょう………」
頭を下げた桜子の耳に、ライの声が聞こえた。
「さ、桜子ォ」
「あぁっ……!ライさんの声が……きっと成仏できなかったんですわ」
声をあげて泣く桜子。そして彼女の後ろには、釘バットを担ぐライ。
「桜子!!!俺は生きてるっつの!!テメェ風花と俺を助けずにさっさと逃げやがって!!だいたいマシンガン持ってんなら戦えや!!」
ご立腹のライさん。そして、ライが生きてることを少しつまらなそうにしている桜子さん。
「で、風花はどうなったのよ!??」
「死んだでっすか!?ニョッキニョッキに殺られたでっすか?」
「あ〜!風花がおらんと、S女王誰がやんねん」
「えっ………いや……その……風花は職員室に連れてかれて……そんで…ニョッキに……お、犯……ってか、イヤらしい声が………」
カツ〜ン カツ〜ン
ライの言葉は謎の足音で遮られた。何かが近付いてくる。なんだ?緊張と恐怖が体を縛る。 「な、なんでしょう?この足音」
カツーン カツーン
足音は音楽室の前で止まる。
ガラッ
「にょ〜」
現れたのはニョッキだった。
ミルク達は教壇の陰に隠れる。ってか狭い。苦しい
「にょにょ〜」
ニョッキは教壇の方へ近付いて行った。と、その時
「今だぁぁ!!」
と、ライが部屋の電気をつけ、
「いくでっす〜!」
と戦闘モードにうつるミカン。
しかし、その戦闘モードはすぐに覇気を失った。なぜならそのニョッキの正体が………
「ユ、ユウでっすか?」
目の前に立っているニョッキ、ってかユウは顔色が明らかにおかしい。隠れていたミルクは、ユウの肩を掴んだ。
「ちょっと、ユウ!!あんた何やって…!」
モミモミモミモミ
「え?」
モミモミモミモミ
「にょ〜〜〜〜にょにょ」
なんか、胸がくすぐったい。ってかあたし胸揉まれてるじゃん〜〜〜!!!!
「ユユユ、ユウ………!?」「にょほ〜〜」
ユウはミルクの腕を引っ張り、ズルズルと音楽準備室に連れていった。
「きゃぁぁぁぁ!!!」
バッタン!!!
準備室の扉はとざされた…。ライはおそるおそる、扉に耳を傾ける。
「風花と同じようにミルクも、えっちな事をされてるかもしんねぇぞ…!」
「ミ、ミルクさんに限ってそんな事ないですよぅ!!」
そんな藍の願いは打ち砕かれた。扉の奥からは…
「はふっ!…いやっ……ユウ…ヤメテ…ああんっ!」
というミルクの声が聞こえる。
「えっちな事されとるやん」
「誰か助けにいくでっす」
「そしたら私達まで犯されてしまいますわ」
扉から1メートル離れる桜子たち。
「あはんっ……ちょっ…そこ…ダメっ…あっ!…気持ちいい…」
「誰か何起きてるか見てこいよ」
「ライ、どう考えても、あだると」
「ユ、ユウ、あんた、意外と、上手いじゃない」
もう、年齢指定設けろよ………と思う桜子達であった