第10話〜やっぱり朝はカレー〜
感想をしてくだされば、アサゴロモは空を飛べます
トントントン……ゴトゴトゴト……ザクッザクッザクッ……グツグツ………………グチャ
「すいませぇん、なんですか、さっきのグチャって音………」
「腐ったじゃが芋、踏んじゃった♪あはっ」
「あはっじゃないですよ風花さん!!!床汚れちゃったじゃないですか〜!!」
どうしよう……
今僕のご主人様は、カレーをつくっているのだが、もう最悪だ…もう兵器と化している……ってか『頼むがら、あなだ達がづくるのはやめでくだざい〜〜』
と言ったのだが、このありさまだ…… ついでに僕は風邪をひいている……しかしもうどうでも良い……自分の生命の綱、食の安全がかかっているのだから……
「………風花さん……鰹節……いれようとしてます?」
「え?鰹節、入れるんじゃないの?」
いれねーよ……どこの地域の文化だよ……インドと日本合体しちゃうよ
「あ、ちょっと流音ちゃん!!鍋ちゃんと見て!!ってちょっとぉおぉぉおぉ!!カマボコ入れたでしょ!?いれたよね!?」
「カレー大革命、阻止するなら、ユウ、消えてもらう」
マフィアですか?カマボコマフィアなんですかアンタ……
「ニンジン切ったでっす!!」
「だからソレ大根……ってぁぁあぁああぁぁ!!なんで薄く切ってんの!?例えニンジンと大根間違えたとしても、ダメだよ!!」
「キームチキムチ〜ハヤシライス作るで〜」
「キムチとハヤシライス、カレーに関係ないですよ」
「アホか。カレーとハヤシライスは兄弟なんやで?キムチいれたら兄弟なんやで?」
どこで、そんなアホ知識得たのだろう……
「きゃあっ!!」
「ど、どうかしましたか!?」
「め、めがねが〜めがねが鍋の中にぃ〜」
「……藍さん……いい加減ボケはやめません?」
「違いますよう〜」 鍋にはめがねが浮いたり沈んだりしている……
『きゃ〜あっついよ〜ボク湯でめがねになっちゃうよ〜除菌のつもりかよ〜高温除菌かよ〜』
とか、めがねが言ってそうだ……
ドボドボドボ…………
「……………」
ドボドボドボ………
「み、ミルクさん?鍋に、何入れているんですか?」
「ぎ、牛乳……」
や―め―て―!!!
「シチュー出来ちゃうじゃないですかっ!!」「ちょっ!牛乳入れたら、めっちゃカレーなめらかになるのよ!!」
「明らかにカレールーより牛乳多いじゃないですか!!」
なんで…?なんでこの人たち今まで無事に生きてこられたの?グスン……
「ま、カレーシチューってことで、朝飯にしねぇか?」
「ハヤシライスも入れなアカン!!」
お前は黙ってろ
「ライさんの言う通りですわね。私達八人そろえば、まともな料理できませんもの。朝食、とりません?」
………忘れてた……
今、朝食の準備だったんだ……
なんか一日ぶん働いた気がする……
「ってことで、いっただきまぁぁぁぁす!!!」
「カレーシチューハヤシライスDX食べるで〜!」
「なんかカレーの色ヤバイでっす〜!!!」
………朝食が…出来た……ってゆうか、出来ちゃった?
出来るんだね、諦めなかったら
「なんか、こうしてみんなで作ると私達の団結力高まった気がしますよね」「そうよね〜たまには良いかもね。思ったより楽しかったし…」
「ってか、団結した結果がコレか……」
「ライ、それ、禁句」
「ところで、どうして誰もカレーシチューハヤシライスDXに手をつけないのですか?」
……………
………風花さんもノリノリだったが、スプーンすら持っていない………
「……これ、犬の餌にしたほうが良いですよ………」
なんかもう、カレーの色がウ〇コ色になっている……しかも、材料は、たくあん、ネギ、大根、腐ったじゃが芋、七味唐辛子、牛乳、カマボコ、焼き肉用の肉、キムチ、そして藍さんのメガネである………誰も食いたくねぇよぉ……むしろ拷問に等しいよ とにかく、遅刻の時間も迫ってるわけだし、食べよ?」
ミルクさんが話を持ち出すが、みんなもう魂が抜けてる……もちろん僕も…。 スゲェな……あんたスゴいよ、カレーシチューハヤシライスDX……
ちなみに、とうとう腹をわった僕らは、カレーをついにたべた……
そのあとの記憶は覚えていない…………ゲフッ