2.日常
僕の日常を描写しました。
中3である僕の日常は、学校と家の往復である。
あと、新聞配達。
そんな人がほとんどかもしれないが、いや新聞配達をする人はいないか…中3といえば、高校受験を控えて塾に通う人も多いだろう。
その全員が塾に通いたいかは別であろう。
しかしながら僕の場合は、したいしたくないに関わらず最初から不可能なことである。
僕の家は、最近4人家族から2人家族になった。
原因は、姉のひとり立ちを契機に母が父の暴力に耐えられなくなったからである。
僕としては、それ以降も暴力と蔑みは日常茶飯事であるので大したことはない。
むしろ僕がもっと上手く立ち回っていたら、家族がバラバラになってしまうことは避けられたのかもしれない。
そんな僕に、将来の選択肢はないと考えていた。
ところがそうでもないらしい。
普段、担任は僕の物が勝手に捨てられたり破られたり汚されていたりしているのを静観している。しかしながら、それと進路のことは別なのだろう。ほとんど全員といってもいい人が高校に進学するなか、自分のクラスの生徒がどこにも進学しないというのは、担任としてあるいは教師としての評価が下がるのを危惧しているのだろう。
今日は、進路についての二者面談があった。
そこで、担任は僕に通信制高校の存在を知らせた。
その上で母に進学させて貰えるように頼み込んでこいと言われた。
そんなことを言ったら、また母の機嫌が悪くなるだろう。そしたら、ご飯が抜かれるかもしれない。給食があるから、餓死せずにいられる。
しかしながら、流石に成長期の僕にとって1食は厳しい。また、母の機嫌の悪化により、僕は隠れて腕を切ったり、髪の毛を抜いたりすることが増加してしまう。やめたら良いのだが、なんとも言えない、
担任がこんな奴の進路についても考えてやっていると裏で鼻高々になっているのを目撃した僕としては、断れないし免れられない最悪のことだった。
しかしながら、これだけは予想に反して、母は僕に通信制高校に進学させるのを許した。
もちろん、通信制高校のスクーリング以外はバイトをすることとその報酬を全額家に入れることが条件だった。
僕は意外だった。もっと、殴る蹴るして僕を痛めつけながら懇願させて、その上で一回承諾するかのように見せかけて、断固拒否されるかと思っていた。
母にとって、流石に子供を高校に進学させないのは体裁が悪いのかもしれない。
常日頃から、ご近所の方々からの評判が全くといってもいいほど悪い。
うちは、ちょっと変わっているので仕方のないことだ。
つまりのことは、これ以上ご近所からの評判を下げたくない母の思惑により高校進学の道ができたというわけだ。
説得をあまりせずとも済んだのは、ヒソヒソと聞こえてくる陰口をいつも口にするご近所の方々のおかげである。感謝をしなければと思った。
兎にも角にも、高校への進学の可能性ができたのである。
1年後の春、僕は通信制高校に入学することができた。こういうときは晴れてと言うのが良いのだろうか。
こんな環境下で人を恨まず、成長している僕には、幸せを知ってほしいと書いてて思いました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。




