エッセイ・短編 命・言葉・愛・感謝・希望等をテーマにした作品です
みつけた
私には取り柄もない。
自信もない。
希望もない。
ない事はいくらでもあげられる。
私にある事ってなんだろう。
一生懸命考えても、
いつもと同じ結論にたどり着く。
結局、何も思い浮かばなくて、
自己嫌悪ポイントが加算。
どうしてか笑ってしまう。
いつも一人で、
ささいなことで勝手に傷ついて、落ち込んで、
やっぱり私はダメだと納得する。
空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
暗い闇の中に瞬く星たちは、
私を一斉に見つめてくる。
この世界に私一人しかいない。
そんな風に思えてしまう夜に。
「きれいだね……」
声に出したら、
星たちが滲んで、見つめ返してきた。
もう少しだけ、生きてみようと思えた。
拙文、読んで下さりありがとうございます。